川崎市は横浜と東京という大国に挟まれている。
いつ攻め込まれてもおかしくない。常に南北に守りを固めている。
これはそんな敵国横浜からやってきた中華弁当だ。
川崎駅改札内にある惣菜売り場。川崎駅は駅ビルやその近辺が異常に充実している。
買い物をするなら駅から半径50メートル以内で大体のものは揃うだろう。
惣菜売り場の一角にある横浜昇龍園。昇龍園は横浜にある中華惣菜の人気店らしい。
龍ではなく2体の獅子が睨みを効かせている。かなりイカつい顔をしている。
前足でボールのようなものを転がしている。
午後8時過ぎに買ったのだが、幸運なことに定価700円くらいのところが半額の350円になっていた。
エビチリにからあげにシュウマイに肉団子と、なかなか役者が揃っている。
中に醤油とからしの袋が入っていたのだが、しょうゆの袋にはなぜか力士のイラストが。
これは雲龍型の土俵入りの構えである。両手を広げるのが不知火型だ。
弁当に続いてサントリー部屋からストロングゼロ柑橘まつりが土俵入りだ。
みかん・はっさく・柚子と柑橘系の技のデパートである。
みかんの味が強く感じられて非常にうまかった!
エビチリの甘みと、ストロングゼロの柑橘系の甘みががぶり四つで組み合っている。
エビチリのタレにからあげを絡ませるという禁じ手も飛び出した。
おかずの一品一品が酒のつまみとしていける。
中華弁当飲みという新しい扉が開かれた気がする。
敵国横浜ながらあっぱれだ。