玉・赤備の味玉豚鶏つけ麺

久しぶりに玉・赤備のつけ麺をいただいた。赤備。あかぞなえと読む。赤備とは戦国時代の甲斐の武田の騎馬隊の赤い甲冑のことである。

ここは川崎銀柳街。駅からまっすぐ伸びる仲見世通りとこの銀柳街はクロスしている。クロスしているポイントでは居酒屋のキャッチのお兄ちゃんたちが目を光らせている。

駅周辺で最も人通りの多いストリートだ。この通りをずっとまっすぐ進むとチネチッタクラブチッタのある若者のエリアへと至る。

赤地に金色の文字。CR花の慶次のような色使いだ。この真向かいには日高屋がある。今日も日高屋でサクッと食べて帰ろうと思っていたのだが、ふとこの赤看板がわたしを手招いた。

脳内で日高屋軍と赤備軍の合戦が始まった。数秒ののち、赤備軍が日高屋軍を押し切り、日高屋軍は戦場から撤退していった。わたしは踵を返し赤備ののれんをくぐった。

玉グループは川崎駅周辺だけで10店舗近く店を構えており、一大玉帝国を築いている。本店は駅からかなり離れた場所にあり、この店舗は駅前の繁華街の最前線で戦う重要な拠点である。

真っ赤な器はスマホの待ち受けにしたら運気が上がりそうだ。丼の中はパワースポットだ。豪快に盛られた麺は平打ちでツルツルとしている。中盛りまで無料となっている。中盛りは麺が300g。

本店が豚×魚介なのに対して、こちらのスープは豚×鶏となっている。これが世に言う豚鶏同盟である。姿は見えていないがこの水面化には分厚いチャーシュー将軍が潜んでいる。

久しぶりに食べたがやっぱりうまい!なんだか麺のモチモチ感が前よりも増している気がするのだが気のせいだろうか。「男子三日会わざれば刮目してみよ」。刮目して啜らせていただいた。

ツルツル&モチモチの麺は300gでもあっという間にペロリと食べれてしまう。光陰矢のごとし。たっぷりと盛られた麺は勢いよく放たれた矢の如く一瞬で無くなった。天晴である。今日もシンプルにうまいつけ麺からエネルギーをいただいた!