平日の朝はいつもギリギリだ。ギリギリでない朝などない。
わたしは毎朝6時18分の電車に乗る。駅まで歩いて10分くらい。
6時18分の電車を逃したとて遅刻するわけではないのだが、6時18分のそれに乗らないとリズムが狂うのだ。
いつも時間ギリギリに家を出るが、意地でもそれに乗りたいため、いつも最終的にダッシュしている。
朝食を食べながら安住アナがやっている番組を見て家を出る。
今日はいつもよりほんの少しだけ早く家を出ることができた。
なので余裕を持って途中でコンビニに寄ったりして、いつもより余裕のある表情で6時17分くらいにホームに着いた。
しかし、ホームに着いたときには電車のドアは閉まり、わたしを置いて電車は走り去っていった。
今日は祝日だった。祝日というか振替休日だ。休日ダイヤは1分早い6時17分に出発するのだ。
今日は建国記念日の振替休日だった。建国記念日は2月11日だが、日曜日なので替わりに今日が休日となった。
数千年前の歴史と暦の巡り合わせとJRのダイヤが複雑に絡み合った結果、わたしは電車を一本逃したのだった。